■サムイ島の季節-気候と天気
サムイ島は「本雨季」以外は1年を通して滞在が楽しめる気候の常夏の島。
滞在目的によってベストシーズンが異なりますので、皆さんの目的に合った
サムイ島のシーズンに、遊びに来てくださいね。
サムイ島の季節は大まかに雨季(安定期+本雨季)と乾季(冬季+暑季)
サムイ島はタイの雨季に雨が少なく、まとまった雨が降るのは11月のみ。
サムイ島はタイのビーチリゾートの中でも、とくに天気に恵まれた島です。
●乾季(12月中旬〜5月中旬)
乾季は1年でいちばん快適な気候の「冬季」と、乾いて気温が高い気候の
「暑季」に分けられます。
- 冬季 12月〜2月
昼間の気温30℃前後 夜間の気温22℃前後
冬季は、南国でも風があって暑過ぎず、1年でいちばん快適な気候。
旅行者がもっとも多いサムイ島の繁忙期。旅行者は「避寒地」として、
暖かくて、暑過ぎず、過ごしやすいサムイ島に滞在します。
昼間でも、サムイ島の観光、街の散策など、活発になれる季節です。
街はにぎわい、ディスコやクラブは毎日盛り上がります。
島に活気があるので、「お祭り好き」の方には最適な時期ですよ。
冬季は穏やかな気候、「気候のベストシーズン」と言われます。
サムイ島の西海岸では、冬季は「サンセットのベストシーズン」です。
海の状態は、東海岸には波があり、西海岸は比較的に穏やかです。
- 大晦日と新年 12月31日
大晦日の夜には、ビーチでカウント・ダウン。新年とともに花火が
上がります。この日だけはバー、パブ、クラブ、どこも終夜営業。
若者からお年寄りまで、誰もが朝まで踊ったり、グラスを合わせて、
サムイ島の新年を祝います。
- 冬季のシュノーケリングについて
冬季に入ると、風が強くなり、東海岸のビーチには波が押し寄せます。
波のある日は透明度が悪く、乾季の中の冬季はサムイ島の東海岸は
シュノーケリングが楽しめません。
冬季は、1年を通してシュノーケリングが楽しめるナンユアン島(タオ島
沖合い)へ行くデイ・トリップのツアーをおすすめします。
- 暑季 3月〜5月中旬
昼間の気温35℃前後 夜間の気温28℃前後
1年を通していちばん暑い、タイ人が「夏」と呼ぶ季節。
雨はほとんど降りません。
1年じゅう快適な海風の吹くサムイ島でも、この時期だけはエアコンの
ある部屋に泊まりましょう。
サムイ島では、暑季に、「海のシーズン」が始まります。
波がある日と波が無い日が交互の季節なので、海には流れがあって、
水温が温か過ぎず、サムイ島のビーチは、「魚影が濃いシーズン」。
暑季は、海の色が美しい「海景色のベストシーズン」と言われます。
- ソンクラーン(タイ正月) 4月12〜14日
「水かけ祭り」として親しまれているソンクラーン。
子供から大人まで、水鉄砲やバケツで水をかけ合い新年を祝います。
サムイ島では「水かけ祭り」はタイ正月に1日だけ行い、大勢の旅行者
が参加します。
●日なたと日陰
日中、屋外で過ごすとき、日なたと日陰では体感温度がまったく違います。
いつも心地良い風が吹く日陰であれば、とても快適に過ごせます。
また、日なたに長時間居たり、日なたを長時間歩くことは危険です。
南国の日差しは強烈ですから、帽子や日焼け止めなどを用意しましょう。
●サムイ島の天気予報
サムイ島の天気予報は、タイ気象庁の天気予報 が信頼できます。
タイ気象庁の天気予報のアドレス
https://www.tmd.go.th/en/province.php?StationNumber=48550
サムイ島の雨季の天気予報では thunder shower Precip. に注目。
雨季の天気は「晴れたり曇ったり」が基本ですが、
降水確率の高い日には山から雨雲が下りてきて、
日本の夕立のように短時間のスコールがあります。
降水確率40%以上ならスコールを心配する生活実感。
ただし、スコールは局地的なもの、島の何処であるかはわかりません。
また、サムイ島の天気予報の天気マークには「やや曇」がよくありますが、
サムイ島では山に雲が掛かりやすく、ビーチには雲が掛かりにくいので、
「やや曇」の場合は、海側では晴れていることが多いといえます。
「だいたい曇」の場合は、海側は「晴れたり曇ったり」の天気になります。
「だいたい曇」=Cloudy Sky
●サムイ島の海のコンディション
サムイ島は海辺に居ると、いつも心地よい風が感じられる島です。
サムイ島の海のコンディションを知りたいときは、風向きをチェック。
サムイ島の主要なビーチは東海岸に集中していますが、
東風の吹く日には波があり、海の透明度が悪くなります。
西風の日は海面が湖のように穏やか、透明度良好です。
5月〜10月中旬が海のベストシーズンと言われるのは、
東風が吹かないからです。
それ以外の季節でも、西風の日はコンディション良好。
5月〜10月中旬でも稀に波がある日があるのですが、
それは東シナ海に台風が停滞した場合の影響ですね。
●サムイ島の雨季の異説
「サムイ島の雨季はいつか」と尋ねると、「11月から3月」と答える人が
居ます。とくにサムイ島のタイ人ツアーガイドがそう言うことが多いので、
私もサムイ島に住むようになるまでは「サムイ島の雨季は11月から3月」
だと信じていました。
しかし、サムイ島に住んでみると、その雨季の異説は、生活実感に全く
合いません。
サムイ島の季節は、タイの雨季入りの5月に、雨季の果物が収穫され、
(近県を含めた)タイのその他の地域と同様に、スコールが始まります。
そもそも本土から見える距離にある島が、その島だけ季節・気候が違う
ことはあり得ないのです。
しかし、雨量を考えた場合、サムイ島の雨の降りかたは、少し異質です。
※雨の多い月(200ミリ以上)=赤字表示
サムイ島はタイの雨季(5月〜10月)に、スコールがありますが、
そのスコールは数日おきに1度という頻度で、30分程度の短いものです。
だから、5月〜10月のサムイ島は雨量が少なくても、乾季ではありません。
(100ミリ以上の雨が降りますので、水不足の心配はありません)
そして、タイの雨季が終わる10月下旬〜12月上旬の本雨季(豪雨季)に、
大量の雨が降ります。
10月の多い雨量は10月下旬の集中豪雨、12月の多い雨量は12月上旬の
雨季の終わりの集中豪雨ですね。
12月中旬〜1月にも雨季の名残りのようなスコールが稀にありますが、深夜
に短時間降る傾向なので、朝、雨があったことも気付かない程度です。
サムイ島は12月下旬になると、街は旅行者で溢れて、青空屋台が大盛況。
雨の心配はありません。皆、ビーチや屋外生活を楽しんでいます。
2月〜4月は雨が降らない、水不足の心配がある乾季です。断水が多いので
貯水タンクと、水圧維持のためのモーターが民家では不可欠になりますね。
生活実感から言うと、本来のサムイ島の雨季は10月下旬から12月上旬。
5月〜10月は乾季ではありませんから、雨が少ない雨季としか言えません。
12月〜1月の冬季は、雨季とも乾季とも言い難い実感がありますが、タイの
季節に準ずれば、多少スコールが残る乾季なのでしょうね。
本雨季(10月下旬〜12月上旬)を除けば、サムイ島は、気になるほど雨が
降らず、タイでは稀な、実質の雨季が短い、とくに天気に恵まれた島です。
結局、ツアーガイドの「サムイ島の雨季は11月〜3月」という言葉は、
「サムイ島はヤシノキ以上の高さの家が建てられない」という言葉と同様、
観光客に「え〜っ」と言わせたいための、パフォーマンスだったわけです。
(どちらも正確に言うと嘘だが、神秘的なサムイ島を言い当てている)