サムイ島の移住情報
サムイ島はタイの東海岸に位置する、美しい海に囲まれた常夏のリゾート島です。毎年、大勢の旅行客がこの常夏の島へ、美しい海と恵まれた自然を求めて訪れます。そして、近年では、退職後に「温暖な気候の中で快適な引退生活をしよう」と、ロングステイや移住をして暮らす方が、ヨーロッパの人々を中心に増えています。
退職者ばかりではありません。このリゾート島で開業して、事業主として暮らす人々も多くいます。引退して仕事を持たずに生活する方、レストランやバンガローなどを経営して社会参加している方、若くして家族で移住して開業して働く方など、人それぞれです。 サムイ島は、年配者ばかりではなく、いろいろな世代の外国人が暮らす、活気に溢れた島なのです。
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■なぜ、大勢の人々がサムイ島に移住するのでしょうか?
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- タイでは年金受給者を優遇するビザの発給を実施しています。
また、これらのビザはタイ国内で延長可能なので、比較的容易に、ロングステイ・移住が実現できます。
年金ビザ=60歳以上の年金受給者で、労働を目的としない方が対象
ロングステイビザ=50歳以上で、労働を目的としない長期滞在者が対象
タイ大使館 http://site.thaiembassy.jp/
- サムイ島では、温暖な気候、美しい海と恵まれた自然の中で生活できます。
- サムイ島に大勢の外国人が住むようになって、近代的な生活ができるような生活環境が島内に整ってきました。
外国人が安心して通院・入院できるインターナショナルホスピタル(国際総合病院)があります。 その医療設備は西欧諸国水準で、通訳も常駐しています。
Bangkok Samui Hospital
http://bangkokhospitalsamui.com/
Bangkok Hospital(日本語有)
http://www.bangkokhospital.com/
Samui International Hospital
http://www.sih.co.th/
Bandon International Hospital
http://www.bandonhospital.com/
- またスーパーマーケットでは、日本やヨーロッパからの輸入食品を容易に入手できます。さらに、スターバックス・コーヒー、ハーゲンダッツ・アイスクリーム、ピザハットなど、日本でもお馴染みの外食チェーン店が街中に豊富にあります。日本料理店では日本と同じ味の日本食が食べられます。サムイ島では、恵まれた自然の中で生活できるのと同時に、外国人でも不便を感じないモダンな生活ができるのです。
- サムイ島では、日本に比べて安価な生活費で暮らせます。庭付きの別荘を借りても、1カ月の生活費10〜15万円程度で、優雅に生活が楽しめます。くわしくは「住宅費の予算」「食費の予算」などの項をご覧ください。
サムイ島では、外国人は国を越えて世代を越えて助け合って生活しています。サムイ島では、外国人だからといって、セキュリティの完備されたコンドミニアムの一室に引きこもって安心を感じる必要はありません。同じように移り住んできた外国人同士が友達になれるコミュニティがあります。積極的に友達をつくり、社交的に生活できます。この独特な「国・人種を越えた社会」がサムイ島の魅力のひとつです。
サムイ島は「老人ホーム」ではありません。ですから、積極的に、自分の力で、自己責任で生活しようと考えている方には最適な環境です。 サムイ島に限らず、海外では日本のような至れり尽くせりの社会はありません。海外でロングステイ・移住するには「自己責任で積極的に生きる」という強い意志が必要です。そして、その自己責任の先には「自分らしく、自由に生きられる」理想的な社会が待っているのです。 ぜひ、皆さんも、海外へのロングステイ・移住を実現してみてください。 一生を二度生きたような充実感が得られることでしょう。
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ここ数年の別荘建築ブームでサムイ島の地価は高騰しています。現在では日本の田舎を上回る地価となってしまいました。サムイ島の魅力にとりつかれ、土地や別荘を買って移り住む外国人が増えたことが原因です。それでも、日本や西欧諸国に比べてまだまだ住宅の建築費用は安価で、庭付き別荘を買うことは、タイ人の間でも夢ではありません。
貸別荘を借りる場合、 庭付き一戸建て1寝室サイズの別荘で3〜4.5万円程度、 庭付き一戸建て2寝室サイズの別荘で6万円程度、 の月家賃で暮らせます。
また、サムイ島での土地付き別荘住宅の購入費用はおよそ1000〜2000万円です。ただし、プール付きの豪邸の場合は3000万円以上の予算が必要となることでしょう。
貸別荘に住むか、土地付き別荘住宅を買うか、土地を買って家を建てるか、いろいろな方法がありますが、それぞれメリット・デメリットがあります。ご自分にどの方法が向いているか、くわしくは「サムイ島住宅情報」のページを見て、ご検討ください。
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私の例で説明すると、いくらタイ料理が好きでも1日3食すべてタイ料理というわけにはいきません。朝食は自炊。パン・生野菜・手づくりハムやソーセージ(島内にはドイツ人が手づくりソーセージを売るデリカ・テッセンがあります)に牛乳・コーヒーなど。または、魚や肉・冷奴・お浸し・味噌汁・ご飯の和食を食べます。昼食も自炊で麺類。ソバ・うどん類、または焼きそばをつくり、フルーツをたっぷり食べます。夜は地元の食堂でタイ料理を食べます。これで、1日の食費は200〜300バーツ(約600〜900円)になります。
その中での贅沢品はソーセージ・魚・和風調味料です。日本からの輸入食品(タイで加工していない日本の食材や調味料)は日本の市価の3倍程度します。だから、味噌・みりん・酒などは日本に帰国するたびに持ち帰ってきます。醤油はタイにキッコーマンがあるので不自由しません。漬物は一袋100円程度で手に入ります。
地元の食堂でタイ料理を食べるときの予算は50〜100バーツ(約150〜300円)です。タイ料理は中華料理に近いので、酢豚や鶏のカシューナッツ炒め、牛肉と野菜のオイスターソース炒めなどをご飯と一緒に食べます。たまにカレー・炒飯・雑炊なども頼みます。タイ南部のカレーはバンコクに比べてさらに辛いので、自分に合った味付けで料理してくれる店を選ぶことも大事です。
週に1度ぐらいは、街に洋食や和食を食べに行きますが、そのときの予算はひとり500〜1000バーツ程度(約1500〜3000円)。チーズ・生クリームなどの乳製品はすべて輸入品なのでとても高価。スーパーマーケットで買ってきてつくるのと外食することを比べても、さほどコストは変わりません。 私の場合、このような食生活で、外食を含めた食費の予算は月に3万円程度です。ただし、この予算に酒代は含まれていません。
ご夫婦ふたりで暮らす場合の食費は1日あたり500バーツ程度(約1500円)、月に直すと食費は1万5000バーツ程度(約45000円)になると思われます。
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電気料金はサムイ島だけでなくタイ全般で物価のわりに高いです。ですから、最近はエアコン完備の家も増えてきましたが、4月の猛暑のとき以外はあまり使用しません。店舗ならともかく、一般家庭で年じゅうエアコンを使っているケースは少ないと思いますし、日本の夏のように蒸し暑くないので、さほど必要性を感じません。電気代はエアコンなしで月1000バーツ(約3000円)以内、エアコンを頻繁に使うと1万円以上かかります。せっかくですから、島では快適な自然の風の中で過ごすことをおすすめします。快適な風を求めるには家の造りと立地条件が重要になります。
水道料金は安価です。基本料金が200バーツ(約600円)かかりますが、私の場合、月500バーツ(約1500円)以内でおさまります。 ただし、乾季には上水道の供給が2〜3日止まることもあるので、公共の水道水以外の供給源とその水質の良し悪しを、住居を定めるときには見極めなければなりません。サムイ島で生活するには貯水タンクの設置が必要不可欠です。
電話料金は日本よりさらに高い。家では電話線はインターネットとFAXのためにひいています。普段は携帯電話を通話料に気を使いながら使用して、日本への電話は「携帯電話からのインターネット通話」を使用しています。ちなみに、一般回線でタイから日本にかけると、日本からタイにかけるよりも高額になります。
衛星テレビ(UBC)は月1500バーツ(約4500円)、NHKを追加するとさらに1000バーツ(約3000円)かかります。インターネットで日本のニュースが読めるご時世なので、NHKの必要性はあまり感じません。英語放送中心のサムイ・ケーブルテレビに契約すると月額500バーツ(約1500円)で、多くの外国人はこれに加入しています。
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最後に私の経験から、サムイ島へ移住する者の心得(心構え)を披露します。まず、なぜ、サムイ島で暮らしたいのかご自身の中で目的意識を明確にしておいてください。例えば、「温暖な気候と恵まれた自然の中で、庭いじりでもしながらのんびり暮らしたい」というのは立派な目的だと思います。またその目的にはとっても適した環境が整っています。
タイの物価で生活できますから、日本から年金などの固定収入があれば、金銭的にもゆとりを持って暮らせるはずです。また、タイの人々は一般的に親切です。日本の都会のような冷めた人間関係ではなく、市場に野菜1個買いに行っても、いろいろな人々に笑顔で話しかけられます。皆が時間にさほど追われることもなく、ゆったりと生活を送っているので、そのゆとりが自然と伝わってきます。私は時々、私の幼少のときの日本の街に住んでいるような錯覚を覚えます。素朴な生活と素朴な人々、これもサムイ島の魅力のひとつです。
皆さんは移住の目的を明確にしていますか。私は、日本の出版社で長年働いた後に「同じ一度の人生なら、2つの国で暮らし、また新たな職業を持てば、より豊かな人生経験が得られるのでは」と考え移住をしましたが、日々新しい勉強で、学ぶことが多く、楽しく暮らしています。こちらで暮らしてみて、日本の良いところ悪いところもよく見えるようになりました。サムイ島はいろいろな国から人々が集まっているので考え方も自然と国際基準になります。それが私にとっての明らかなプラスだと思っています。
次に、移住の準備はじっくりと行なってください。決して観光客気分で移住しないでください。旅行で訪れるのと住むのでは全く生活が違います。まず、定期的に移住するまでの期間に現地に訪れて、現地の生活を体験してみてください。また、必要最小限のタイ語は必要です。会話だけであれば、バンコクの厳粛なタイ語学校に通えば3〜6か月で必ず話せるようになります。学校では丁寧な言葉遣いを教えますので、学校で習った丁寧なタイ語を使えば、周りのタイ人からも尊敬されます。タイ人は階級意識の強い民族ですから、どの階級のタイ人とも上手くやっていくためには、まず尊敬されることが基本になります。日本人の代表として、日本人の教養と知恵を披露しましょう。
英語については、サムイ島はヨーロッパ人の島ですから、英語のネイティブは少ない。しかし、皆が共通して理解し合うためのコミュニケーション・ツールとして英語を使っています。日本人の英語はフランス人やイタリア人の英語よりは数段上です。日ごろ英語を使ってない人は中学校や高校の教科書をちょっと読み直して思い出してください。使い慣れれば、自信を持ってカタコト英会話で暮らせます。
一方では、テレビなどから情報を得るには英語のリスニング力が必要。僕が日本に居たときはNHK・BSのアジア向け英語ニュースなどで耳を慣らしていました(日本人やアジア人がしゃべると、とっても聞き取りやすい)。TOEICなどをときどき受験するのも英語の耳慣らしのよい勉強になると思います。 もちろん、タイ語の堪能な方は英語力が多少不足していても十分に生活を楽しめます。
いずれにしても、外国で生活するわけですから、生活を楽しむには語学が必要です。ですから数年の準備期間をかけて、語学の習得に鍛錬しましょう。それが豊かな生活を獲得する早道です。
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サムイ島のガイドブック | 詳しい旅行ガイド・移住情報・写真館