サムイ島移住情報-サムイ島の生活情報

サムイ島には、リングロード(地図の黄色い部分)と呼ばれる島内を一周できる大きな道路があります。車やバイクでリングロードを一周するにはおよそ90分、このリングロードを中心に島の生活は成り立っています。

リングロードのチャウエン周辺には大型スーパーマーケットや国際病院があります。大勢の観光客でにぎわうのはチャウエンやラマイのビーチ付近、リングロードよりもさらに海に近いエリアで、ホテルやバンガロー、観光客向けのレストランやお店が集中しています。

リングロードの内側は山。小高い山の斜面に見晴らしが楽しめる別荘が建ちならんでいます。ただし、この山側に住むには急斜面を登る必要があるので、生活するのに車が必要です。また、雨季には大量の水が斜面を流れるので、倒れた木々で道路が塞がれることもあります。山側に住むとしたら景観の代償として、不便な生活を強いられることを覚悟しておきましょう。

やはり、住むにはリングロードの海側が土地は平らで、海にも近く便利です。ただし、周りより低い土地には雨季には水が溜まり、場所によっては車やバイクも通行できなくなりますので、水の溜まらない平らな土地を選ぶようにしましょう。できたら、海まで気軽に散歩できるビーチエリア(海まで200〜300m、徒歩5分以内の地域)が、いいですね。

島の東側のチャウエン、ラマイ、ボプット、チョン・モンが外国人の居住エリア。ただし、チャウエンビーチとラマイビーチの中心は観光客のためのホテル・エリアで別荘地は見当たりません。チャウエンであれば海から離れた地域、ラマイであれば北ラマイ・南ラマイのビーチエリアが別荘地になります。ボプット、チョン・モンは近年に開発された新興別荘地で、今も建設ラッシュが続いています。

チャウエン・エリア
チャウエンはサムイ島に空港ができてから開発されたエリア。バンコクなどから多くのタイ人が移り住んで開発した地域です。ロータス近くのビーチロードの山側やチャウエン・ノイに別荘地が開発されています。この地域のメリットは買物が便利。しかし、タイ人も多く住居を借りて住んでいるので、外国人別荘地とタイ人居住地の境がはっきりしていません。治安の面で多少の不安があります。
また急激に開発された地域なので道路整備が不完全。雨季には洪水で生活の足を奪われることがあります。

ラマイ・エリア
生まれも育ちもサムイ人と胸を張る地主が多い地域。昔はバックパッカーで賑わった場所ですが、最近では昔のバックパッカーが家族を連れてリゾート・ホテルに泊まりに来ます。また、ヨーロッパ人の長期滞在者、ロングステイのもっとも多い地域です。地元タイ人の発言力の強い地域であるためか、大規模な開発が難しく、今でもローカルな雰囲気が残っています。ラマイビーチはリーフがきれいで、海に入ると裸眼でトロピカル・フィッシュを見ることができます。また南ラマイはシュノーケリングに適した地域です。
外国人別荘地は北ラマイ・南ラマイのビーチエリア、タイ人居住地はお寺や市場に近いココナッツ林と分かれています。しかし、最近では貸別荘の供給不足からお寺の周りやココナッツ林にも別荘が増えてきました。

ボプット・エリア
サムイ島の新興住宅地。チャウエン、ラマイに比べて地価が安いことも助けて、ヨーロッパ人が土地を買い漁り、今まさに別荘・貸別荘の建設ラッシュを迎えています。同時に、リングロード沿いにはおしゃれなタウンハウスがたくさん建設され、賃貸・分譲しています。この地域は住宅ばかりではなく、スパ・リゾートと呼ばれる最近流行のこじんまりしたブティック・リゾートが増えています。
ボプット・エリアの海側はブティック・リゾート、リングロード沿いはタウンハウス、ココナッツ林は切り開かれて新興別荘地となりつつあります。ボプット・エリアは、ヨーロッパ人が開発した、ヨーロッパ人の街という印象です。

サムイ島の東側、チャウエン、ラマイ、チョン・モンなどのビーチでは日の出が楽しめます。また、リパ・ノイ、タリン・ンガムなどのビーチはサンセットが美しいことで有名です。鮮度の良い海産物が手に入れられる漁港は、ビッグブッダ近く、フワ・タノン、ナトンです。磯釣りの楽しめる場所は島のいたる所に点在してます。

ナトンは、船で来る者にとっての島の玄関です。このナトン周辺に行政関連の施設が集中しています。チャウエン、ラマイ、ボプットなどが「外国人が多く住む地域」であるのに対して、ナトンは「タイ人の街」という雰囲気です。

サムイ島に住むなら、島の東側で、ビーチまで歩いて行ける場所が生活が便利で、海と自然の中で生活している実感があり、理想的です。海に近くても木々が多い地域を選べば涼しくてエアコン要らず。屋根の高い(天井と屋根の間の空間の広い)家に住みましょう。日中も涼しく過ごせます。